Cisco Meraki を導入して分かったこと(2)

2021年06月17日

前回 は、製品ラインナップや特徴などをご紹介させて頂きましたが、以下の様なお客様がMerakiの特徴を享受する事が出来ると思います。

1.  ネットワーク専任の管理者が少ない、または不在のお客様
専門知識がなくても利用可能なよう設計されたGUIになっております。技術者ではない私でもわかりやすく、運用者に必要となるスキルセットが抑えられている特長があります。 

各カテゴリにマウスカーソルを合わせるとサブカテゴリが表示されます。

例えば、
・ログやステータスなどを確認は、【監視】のカテゴリ
・機器の設定を変更したいときは、【設定】のカテゴリ

というのが直感的にわかるようになっており、従来のNW機器のように「長いトレーニングを積まないと扱えない」といったイメージを覆すものになっています。

2. 他拠点展開をしている・するお客様
拡張性に優れおり、例えば何千拠点という単位でも問題なく提供が可能です。 
「ゼロタッチプロビジョニング」によりネットワーク担当者が、わざわざ出張に行く必要がなく導入スピードが格段速くなります。

3. 小売飲食業などの店舗を持つお客様
Wi-Fi端末の位置情報を自動分析し、来店者数、滞在時間などマーケティング情報を提供する機能など、店舗をターゲットとした機能を多く持っています 。


ライセンスについては各製品ごとに種類はあるものの基本シンプルなライセンス体系になっています。「デバイス1台(機器)+ ライセンス1つ必須」という考え方です。 

IT資産管理を行ううえでライセンスの管理は、煩雑な業務を強いられているお客様が多いと思われますが、非常にシンプルに運用する事が可能です。ダッシュボード画面で保有ライセンスの確認とライセンス有効期限が掲載されます。

機器追加に伴いライセンスが追加される場合などで、ダッシュボード上でライセンス 追加した場合の期間がどうなるか試算が出来ます。

これまで Meraki の特性から良い点ばかり書いてきましたが、逆に向かない一面もあります。
例えば、大規模であらゆる環境に対応できる、機能満載なNW環境を求められているお客様には要件を満たす事が出来ないです。Meraki の目指す「使いやすさに特化してOPEXを削減する」という目標に反するためです。

Meraki自身も「大体の利用者が、これで十分だと思ってくれるだけの機能を搭載する」と公言し、ミッションステートメントとして「Simple IT」を掲げています。

実際にどんなユーザーが利用されているのかさらに気になる方は、Merakiの公式サイトにて導入事例が公開されておりますので、併せてご覧頂ければと思います。Meraki 公式サイト